就活における臨床開発職やPV職って・・・
- 専門職は薬学系が有利?
- 化学系や生物系では無理?厳しい?
- 就活での実情,心構えが知りたい!
本記事は上記の疑問にお答えする記事です.
製薬企業で臨床開発職に従事する
りきど(夫)です.
生物系の出身です.
妻のひるね子でーす.
製薬企業でPV職に従事しています.
私も生物系(基礎研究)出身です!
臨床開発職やPV職などの製薬専門職は「薬学」のイメージが強く,薬学以外の理系専攻だと就職できるのかよくわかりませんよね.
筆者らも就活中は情報がない中で,「いけるんだ・・!」と根拠なく動いていました・・・(汗)
私は割と楽天的に考えてたかも(笑)
いけるんじゃない?って(他業界も色々受けてたし)
僕はだーいぶリスクに怯えてました・・・
本記事では新卒から製薬企業の臨床開発職・PV職として働く筆者らが「製薬専門職を受ける際の専攻の考え方」について解説していきますね.
結論:十分にチャレンジ可能です!
結論を先に言うと,非薬学系でも十分チャレンジできます!
ただし,当然ながらリスクもあるため,以下の項目を順に見ていきましょう.
- 臨床開発職・PV職における専攻の考え方
- 製薬企業間の違い
- 製薬企業とCROの違い
臨床開発職・PV職における専攻の考え方
臨床開発職とPV職を受ける際の専攻について考えていきましょう.
臨床開発職 | PV職 | |
難易度・リスク | 難易度高い・ハイリスク1製薬企業の臨床開発職なら特に.製薬子会社やCROでも難度は比較的高いです. | 難易度高い・ハイリスク2製薬企業のPV職なら特に.CROでも難度は比較的高いです. |
薬学系の優位性 | 比較的高い | 比較的高い |
最終学歴 | 製薬企業:大部分が理系修士以上 製薬子会社・CRO:学士以上(文系・理系問わずが多い) |
製薬企業:大部分が理系修士以上 製薬子会社・CRO:学士以上(理系) |
選考過程での差 | 書類が通過すれば差はあまりない | 書類が通過すれば差はあまりない |
入社後の専攻差 | 非薬学でも十分に対応可能 | 非薬学でも十分に対応可能 |
薬学系の優位性
【臨床開発職・PV職共通】
考え方
新卒採用で確認される重要なポイントは「人間性や考え方」であって,バックグラウンドは+αの要素です.
あなたはどのような人間で,どんな価値観をもち,仕事に対する考え方はどんなものか.今後企業人として成長し,会社に有益な人間になってくれそうか(=ポテンシャルがあるか)が企業にとって重要です.3もちろん能力的な基準もありますが・・・
したがって,専攻の壁は超えられないほど高いわけではありません.
しかし,次に述べる理由から専攻の影響は小さいとは言えません.
優位性を「比較的高い」としている理由
薬学系が有利とする理由は主に以下の点です.
- 企業から見て安心感がある4職種に対する予備知識があるため,ミスマッチが少ない
- 先輩情報などが他学部と比較し豊富
- 薬学部限定就活イベントなどがある
- 頭脳明晰な方が多い
解説
「製薬企業=薬に関わる企業」であるため,当然ながら薬学系が有利です.
また,そうした優位性のあるバックグラウンドに加えて新卒採用で重要視されるポイントを先輩やイベントから入手し,それをうまく表現できる優秀な方が多いため薬学系が強いのです.
ただし,薬学系であっても環境要因だけで新卒就活を成功に導くのは困難です.
専攻の問題は過剰に気にせず,就活で大切なポイントを押さえて行動することが重要です.
最終学歴
【臨床開発職・PV職共通】
<最終学歴>
最終学歴は企業ごとの募集要項に記載されています.
ここでは一般的な内容を記載しています.
学歴を見て足切りをしている感は否めないから,微妙なところだね.
グループ面接などで自己紹介を聞くと「おぉ・・」ってなった(笑)
変えられない学歴を嘆くのではなく,必要な対策をすることが大切!
その通り!!
選考過程での差
【臨床開発職・PV職共通】
書類を通過すれば,不明瞭な学歴の問題や専攻の差などはなくなります.
面接では個人ごとのアピールが重要になってくるため,そこをどのように差別化できるか次第です.
面接になってくると大切なのは専攻に関わらず会社と個人の相性!
実際に一緒に働く人と面接してお互いに,やっていけそうかな?ってフィーリングを確かめてるんだよね.
そうそう.
面接対策に関しては以下の記事で詳しく解説しています.
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入社後の専攻の差
【臨床開発職・PV職共通】
非薬学系は若干不利ですが,それが原因で仕事ができないということは全くありません.
入社後でも十分にリカバリーできますのでご安心を!
これからは生物学的な知識が重要に?
<臨床開発職>
これからの創薬は抗体医薬品や遺伝子治療,再生医療などがより活発になることが予想されています.
これらの原理は生物学(特に分子生物学)の知識が大きく関係することが多いため,薬学だけでなく,より深い生物学の知識も必要となってきます.
今後は専攻の差がより埋まってくるかもしれないですね.
製薬企業間の違い
製薬企業のスタンスにより,採用枠を薬学系のみとするか非薬学系も対象とするかが異なります.
臨床開発職
薬学系修士だけに限定して募集している企業はないように思いますが,実際に採用しているのは薬学系だけになっていることも多いようです.
こちらは実態が不明瞭であるため,あまり気にせずにトライしてみましょう.
PV職
PV職も薬学系に限定して募集している企業はないと思います.
なお,大手よりも中堅クラス以下のメーカーの方が薬学専攻以外の専攻のバリエーションは豊富な印象があります.
参考
PVや安全性に関連した役職の一つ(偉い人)に薬剤師免許を必要とするものがあります.総括製造販売責任者という役職です.
そのため,企業としては一定数薬剤師を在籍させておきたいという意識はあるかもしれませんが,新卒採用においては薬学専攻以外でも気にせずトライしていいと思います.
製薬企業とCROの違い
【臨床開発職・PV職共通】
製薬企業と異なりCROは文理問わず学士以上で採用している企業が多いです.
学士であっても企業側が重視するポイントを押さえて選考を進めれば学部や学歴の差は過剰に気にしなくてもOKです.
まとめ
本記事では製薬企業を受ける際の専攻の考え方について解説しました.
本記事を一言で表すなら,「専攻に気を取られず,新卒採用のポイントを理解し,そこに注力しよう」です
ただし,製薬業界は人気の業界でありライバルも多いため,リスクも考慮して戦略を立てていきましょうね.
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