本記事は臨床開発職として働く筆者の就活についてまとめたコラムです.
筆者は大学院(修士課程)を卒業後,製薬企業の臨床開発職として働いています.
競争が厳しく,倍率が数百倍にもなる製薬企業の臨床開発職に内定を得たノウハウをまとめることで,就活生に有益な情報を提供できればと考えています.
臨床開発職は理系の専門職ですが,就活のノウハウは文系・理系に関わらず活用できるようにまとめているため,就活の参考としていただけると嬉しく思います.
参考
就活の全体像をまとめた記事は以下です.
本記事を読んだ後に,以下の記事を部分的もしくは網羅的に読むと就活ですべきことがより明確になります.
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臨床開発職の就活
臨床開発職に特化した記事です.
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筆者の就活を振り返る・・・
私は国立大の院卒で専攻は生命系でした.
当時は博士課程への進学に心が傾いていたため,就活の情報収集などはせず,一身に研究活動に打ち込んでいました.
しかし,自身の将来について散々悩んだ結果,博士課程への進学は経済的な負担が大きく,将来もかなり不安定であるためギリギリになってから就職へと進路を切り替えたのです.
この時,すでに修士課程1年の2月・・・就活ではかなり出遅れてしまいました.1まわりの優秀な就活生たちは半年以上も前からインターンへ参加して就職活動をしていますが,当時は出遅れていることを認識していませんでした.
どこから始めるか・・・というか何をすればいいのか
「とりあえず,困ったら書店だ!」ということで大学の書店に行きました.
その時の書店では就活本フェアを実施していて「最強の〜」「こう動けば受かる!〜」などの本が高く積み上げられていました.
が,分厚い本の割にイマイチ釈然としない内容ばかりで一体どれから手をつければよいのやら・・・
それでも書籍やネットを参考に大まかなスケジュールを把握してやるべきことを洗い出しましたが,ここで3月到来.2研究活動も並行して行っていたため,就活だけに注力できなかったのです.合同説明会やら説明会やらが一斉に始まったのです.
目指す業界は製薬業界だ!!
幸いなことに仕事に対して求めることははっきりしていたので, 求める内容から逆算して業界と職種を一気に絞ったところ,主に目指す業界は製薬業界になりました.
当時は製薬業界の就活がかなり厳しいものとは認識していなかったので,無知とは恐ろしいものです.3正直,同じ状況の学生が相談に来ることを想定するとアドバイスすることがかなり厳しい(本人のやる気などにもよりますが・・・)
就活対策? 企業説明会? 研究!時間がぜんぜんない・・・
製薬業界を目指すと決まったものの,薬学部でもない上に製薬業界を目指す友人もほとんどいなかったので,製薬業界に関する就活情報は孤独に収集する他ありませんでした.
就活を始めた当初の感覚は以下です(反面教師にしてください)
<インターンシップ>
参加する方法もよくわからんし無視無視.参加したい人だけがしてるものでしょ.
<自己分析>
要するに自分のことをわかっていればいいんだよね.
面接前とかにやればなんとかなるはず・・・
<筆記試験対策>
適性検査って何?性格テスト?
筆記もあるみたいだけど,立ち読みする限り難しくないし後回しかな.
<業界研究>
製薬業界がメインだし,そんなに時間をかけなくてもOKなはず.
空き時間とかにさらっと情報収集をしよう.
<ES 作成>
これは面倒だけど,プレエントリーした企業に提出せねば・・・
しかし,スラスラ書けないな・・・
<説明会>
東京と大阪がメインじゃないか・・・
遠征で時間がかかる・・・ESを落ち着いて書けない.疲れる・・・
<研究活動>
実験を止めるわけにもいかないし,毎日研究室に行って対応せねば.
認識の甘さに気付く
就活をテキトーに進めているつもりはなかったものの,認識が甘すぎたために3月中に失敗を重ねまくる.4言い訳ですが,研究活動にもかなりの時間を割いており就活専念というわけではありませんでした.
→ 失敗した内容を検討して,軌道修正を実施!
<インターンシップ>参加する方法もよくわからんし無視無視.参加したい人だけがしてるものでしょ.参加してる人はめちゃくちゃ優秀.
インターンに参加した人は特別選考で最終面接がすでに確定している!みんな去年の夏から積極的に参加しているし,外資系企業はインターン参加者のみの選考あるのね・・・5他大学の就活生と仲良くなって色々と聞くことができました.
<自己分析>要するに自分のことをわかっていればいいんだよね.
面接前とかにやればなんとかなるはず・・・
ESの記載例や学部卒で就活を成功させた友達の ES を見ると,具体的事例と共に自分のことがわかりやすく書かれている.それに ES を書くときも面接でも自己分析をして自分のことを的確に相手に伝えないとダメだ.自己満足の自己分析じゃなくて,客観的に見てわかりやすい自己分析をせねば・・・
<筆記試験対策>適性検査って何?性格テスト?
筆記もあるみたいだけど,立ち読みする限り難しくないし後回しかな.
適性検査はほとんど筆記テストじゃないか!
しかも問題自体は簡単だけど時間がない.とりあえず受けた別業界の企業で選考落ちしちゃったぞ!問題の解き方に慣れて,素早くたくさん解かないと高得点が取れずにそもそも書類選考に進めない!
<業界研究>製薬業界がメインだし,そんなに時間をかけなくてもOKなはず.
空き時間とかにさらっと情報収集をしよう.
企業説明会に来ている他の就活生の質問レベルの高さ,説明会終了後に話した時の業界理解の深さ,レベルが全然違う.テキトーな業界理解だと面接の初期段階で見抜かれるな・・・本腰を入れねばならないけど,まとまった時間を確保することが難しいから空き時間に情報収集を本気でせねば!
<ES 作成>これは面倒だけど,プレエントリーした企業に提出せねば・・・
しかし,スラスラ書けないな・・・
書けない理由は自分のことがよくわかってないからだ.
徹底的に自己分析をして自分の歴史・考え方を振り返ろう.これがしっかりとできれば,面接でも話せるはずだ.
結果は・・・
3月中に繰り返した失敗のたびに原因を都度検討して認識を改めていきました.
幸い,製薬企業における臨床開発職の選考前に ES の修正や筆記試験対策をなんとか済ませることに成功しました.
結果,臨床開発職として選考が進んだ企業数は7社で,内定は1社でした.6志望度の高い企業から早々に内定をいただいたため,選考が進む前にすべて辞退しました.
まとめ
以上が筆者の就活記録です.
途中まで就活を甘く考えていたものの,何とか軌道修正ができた運の良い事例です.
この経験から,少しでも多くの就活生に満足のいく就活(=自身にとってよい就活)ができるお手伝いをしたいと考え,当ブログにて情報を発信しています.
みなさまの情報収集の一助になれば幸いです.
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