就活での自己分析って・・・
- そもそも何?
- やる意味あるの?
- 具体的にどうやって進めるの?
本記事は上記の疑問を解決できる記事です.
本記事の内容
本記事で解説する内容は以下のとおりです.
- 自己分析の目的・メリット
- 自己分析とは(定義)
- 自己分析のやり方
以下の記事で「自己分析は最も大切」って言ってたけど,自己分析ってそんなに大切なことなの?
そのとおりです!
自己分析は就活で最も大切です.
本記事では自己分析について丁寧に解説していきますよ.
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自己分析の目的・メリット
自己分析を行う目的は以下のとおりです.
- 就活の方針が明確になる
- ESや面接の対策になる
- 自分にあった仕事に巡り合える
- 将来のキャリア設計に役立つ
就活における自己分析のメリット
最も重要なメリットは
自分に合う会社を選択でき,その会社に入社できる可能性を高められる(就活の本当の意味での成功に繋がる1自分にしっかりと合っていて,自分らしく・楽しく働ける会社に入れることがベストだと筆者は思います)ことです.
自己分析は就活における根幹であり,他のすべての就活対策と密接につながっています.
自己分析が不十分であれば間違いなく他の就活対策も不十分になり,就活はうまくいきません.
その理由を本記事で確認していきましょう!
自己分析とは?
自己分析には明確な定義はありません.
当ブログでは自己分析は以下のように定義しています.
自己分析の定義
自己分析とは以下の2段階で構成される行動です.
- 自分の歴史・考え方を追求すること.
- 追求した内容を他人にわかりやすく伝えられるように考えること.
自己分析はその名称に引っ張られて自分を知るという側面にフォーカスが当てられがちです
しかし,就活では自分を知ることはあくまでも前提条件です.
しっかりと自分のことを知った上で,その内容をいかに他人(採用担当者)にわかりやすく伝えられるか,知ってもらえるかかが大切です.
これが自己分析を2段階と定義する理由です.
自己分析の方法は?
自己分析の方法自体は以下のとおりシンプルです.
自己分析の方法
自分に関するすべてのこと・就活における考え方について,
「なぜ,そうしたのか?」「なぜ,そう考えたのか?」とあらゆる角度から自問する.
「すべてのこと」とは,
自分の人生におけるすべてのこと(=自分の歴史)です.
- 各時期2幼少期,小学生,中学生,高校生,大学生 などで興味のあったこと,取り組んだこと,考えてきたこと
- 習い事,趣味,遊び,部活,バイト
- 受験,勉学,研究活動,何らかの経験(留学,就業体験など)
- 仕事に関する考え方,価値観
- 何気ない習慣や日課などに関する思い・考え方
- その他,あらゆる経験・人間関係など
「就活における考え方」とは,
就活に関連したあらゆる考え方を指しています.
- あなたはなぜ〇〇業界に入りたいのか?
- あなたはなぜ当社に入りたいのか?
- あなたはなぜ研究職を目指すのか? など
自己分析の重要なポイント
自己分析の本質は以下のとおりです.
重要なポイント
「なぜ?」の自問について,最初からスラスラとできる人はいません.
悩みながら,自分の本質を見つめる(=「なぜ?」を追求する)ことで,ようやく答えられるようになります.31日や2日のレベルではなく,就活を通じて,たゆみなく続けることが必要です
そして,自己分析を進めることで,自分の人生観や考え方,仕事で求めること,興味などが次第に明らかとなり,志望業界の絞り込みや企業を志望する理由,自己PRの軸になっていくのです.
そして,自己分析の深さが深いほど,軸は強固で一貫性のあるものとなっていきます.
就活ではこの「軸」が大切であり,この軸が就活を成功に導く指針になります.4この軸がいわゆる「就活の軸」です.
これが就活において「自己分析」が最重要の対策と言われる理由です.
自己分析の方法:解説
自己分析の方法自体はシンプルですが,やってみると難しいことがわかると思います.
以下の例を見てみましょう.
私は経済学部で勉強しています.
なぜ,あなたは経済学部を選んだのですか?
うーん,なんとなく経済に興味があったからです.
なぜ,経済に興味があったのですか?
えーと・・・なんとなく?
この流れを見ると,詰められている感じがして苦しい印象があると思います.
「なぜ?」という問いは自分のことですら簡単に答えることができません.
しかし,就活で確認されるのは「なぜ?」という問いがメインであり,
この問いに対してどれだけ明確かつ具体的に答えられるかが勝負となります.
これが,自己分析の1段階目を「自分の歴史・考え方を追求すること」にしている理由です.
そしてその具体的な方法として「なぜ?」の追求を示しています.
実際にやってみよう
具体的な方法として,まずは時系列に沿って「なぜ?」の自問をしていくとわかりやすいと思います.
先ほどの「経済学部を選んだ理由」については2回目の「なぜ?」で力尽きました.51回目もあやふやですが・・・
自己分析では自問ですので,ここでさらに踏み込んで考えます.
- なぜ,自分は経済に興味が出たのだろう?
興味に至るきっかけは? - 自分なりの考えは?
その考えの根拠・経緯は? - 経済の何が魅力なのか?
なぜ魅力に感じるのか,理由は?
色々な角度から「なぜ?」をじっくりと考えていきますが,すぐに答えは出ません.
「なぜ興味があったのかなあ?」と毎日考え続けていると答えが見えてきます.
また,自己分析は「自分に関するすべてのこと・就活における考え方について」自問するので,同時並行的に自分の過去を振り返ります.
その過程で自分という像が明確になっていくのです.
アルバイトでも部活でも勉学でも,何らかのきっかけや自分なりの考えがあって始めているものです.
その理由をじっくり考えて自分という人間の考え方・価値観を探り続けてみることが自己分析です.
メモ
「私には何の経験もなければ,達成したこともない」と言う人がいます.
しかし,就職活動をする年齢ともなれば,多かれ少なかれ色々な経験や決断をしているはずです.
もし,本当に何もないならこれまでの生き方や自分の価値観,将来への考え,趣味・習慣などを足掛かりに自己分析をすることで構いません.これまで考えたこともないことを考えるため,最初はエネルギーが必要ですが慣れてくるとしっかり考えられるようになります.
自己分析のレベル感
自己分析で行う「なぜ?」の自問についてはわかりました!
でも,どのくらいのレベルですればいいの?
自己分析は明確なゴールがありませんが,「なぜなぜ」攻撃にしっかりと答えられることがひとつの到達点です.
自己分析にはゴールがないため,どの程度まで「なぜ?」を繰り返せばいいかは人によって異なります.
目安としては,答えが具体的でこれ以上「なぜ?」と聞きようがないレベルまで,です.
注意
「なぜ?」の質問に対して,正直すぎる回答はNGです.
バイトを選んだ理由が「家から近かった」だとしても,一段掘り下げて「こういうところが良いと思った」「バイトでこういう力を培いたいと考えた」など,ポジティブな回答になるようにしていきましょう.
自己分析の仕上げ
自分の歴史・就活に関する考え方に「なぜ?」の自問を繰り返していくと,少しずつ自分がわかったように感じてくると思います.
この段階は「自分の中で “なんとなく” わかっている」状態です.
上記の状態では,まだ自己分析をしたとは言えないのです.6自己分析は「自分の歴史・考え方を追求すること」「追求した内容を他人にわかりやすく伝えられるように考えること」の2段階で構成される行動と定義しています.したがって,2段階とも行って初めて「自己分析」をしたと言えるのです.
自分の中で満足が得られたとしても,それを他人(採用担当者)に伝えることができなければ無意味です.
そのため「なんとなく」を具体的に説明できるようにする(=自己分析を完結させる)ことが重要です.
ポイント
よくある例は1段階目(=自分の歴史・考え方を追求すること)のみで満足するパターンです.
この場合は伝えることを想定していないため,書類選考や面接でうまくいかないことが多いのです.
自分の中で落とし込めた内容をどのように伝えるかをじっくりと考え,練習しておくことが大切です.
自己分析の仕上げはどのようにしていく?
自分の中でまとまった考えを他人に伝えることは容易ではなく,方法論についても色々とあります.
就活中にできる対応の例としては,以下のことが挙げられます.
対策の例
- ESの書き方や伝える技術に関連した書籍等を確認し,取り入れる.
・ESの書き方(型)の例を確認して自分の文章に反映させていく.
・わかりやすく伝える文章術の書籍を読み,自分の文章に活かす. - 複数の友人などに自身の考えをまとめたESや文章を見てもらって感想を聞く.
・わかりにくい箇所や改善点などについて,客観的な意見をもらう. - 自身でまとめた考えや内容を実際に声に出して確認してみる.
・声を録音し,その内容を確認.7筆者は風呂の度に声に出して伝える練習をしていました.
・友人などにお願いして聞いてもらう. - ESの添削サービスを利用する.
・ネットやSNSでESの添削を行っているサービスもあるようです.8添削の質には注意しましょうね.
まとめ
本記事では「自己分析」の定義・方法,考え方を解説しました.
自己分析の概念自体はわかりやすいのですが,実行となると非常に難しく悩ましいものです.
しかし,自己分析は就活で最も大切な対策であり,就活を成功させるには対策が必須であるためしっかりと取り組んでいきましょう!
自己分析は2段階で構成される行動
「自分の歴史・考え方を追求すること」
「追求した内容を他人にわかりやすく伝えられるように考えること」
自己分析を進めるには「なぜ?」とあらゆる角度から自問する.
自己分析では自分の中で完結させず,他人(採用担当者)に伝えること意識して落とし込めるかが重要.
自己分析のより具体的な例については以下の記事も参考にどうぞ!
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【臨床開発職の就活】自己分析のポイント6つ・進め方
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