就活で自己分析をしているけど・・・
- 臨床開発職を目指す場合のポイントは?
- どのようなイメージで進めるか知りたい!
本記事は上記の疑問を解決できる記事です.
こんにちは.
新卒より製薬企業の臨床開発職として働くりきどです.
筆者が臨床開発職を目指して就活をしていた際に最も力を入れていたのが「自己分析」です.
筆者が就活を計画どおりに進めることができ,臨床開発職の内定を得られたのも自己分析を徹底していたからだと思います.
本記事では臨床開発職を目指す場合の自己分析で特に気をつけたい点と考え方を解説していきます.
早速,見ていきましょう!
本記事の前提条件
当ブログでは自己分析が就活で最も大切な対策であると考えており,以下の記事で自己分析を定義しています.
そのため,この定義を前提に解説を進めていきます.
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特に注意する自己分析のポイント6つ
通常の自己分析に加えて,以下の点を特に重視してみましょう.
- あなたはなぜ「製薬業界」で働きたいのか?
- あなたはなぜ「臨床開発職」を選ぶのか?
- あなたが当社の「臨床開発職」を志望する理由
- あなたの研究に対する自己分析
- あなたの失敗時における自己分析
- あなたの自己分析結果と臨床開発職の繋がり
上記のポイントだけに注意していればOKということではありません.
ポイント+「あなた」に関するあらゆる質問について,明確かつ具体的に答えられる必要があります.
なぜ「製薬業界」で働きたいのか?
製薬業界を目指す就活生が見落としがちな質問です.
「社会貢献度が高いから」「薬学の知識が活かせるから」といった表面的な回答では他の就活生と変わらず差別化にはなりません.
自己分析時の質問例
- そもそもなぜ薬学部を目指したのか?
- (薬学系でない場合)なぜ専攻と異なる業界か
- 薬に関わるエピソードや経験がこれまでの人生でなかったか?
- 製薬業界でないとダメなのか?
→ なぜダメなのか? - 仕事に求めることは何か?
・なぜそれを求めるのか?
・それが製薬業界でないと達成できないか?
上記の質問はあくまでも一例です.
様々な角度から自分の考えをじっくりと見つめていき,あなたの考え・価値観を含めてわかりやすく説明できることがゴールです.
なぜ「臨床開発職」を選ぶのか?
製薬企業には多くの職種があります.
その中でもなぜ「臨床開発職」を選ぶのか?という問いです.
自己分析時の質問例
- 大学院で研究を頑張っていたみたいだけど「研究職」じゃダメなのか?
- 臨床開発職でないとダメだと考える理由は?
- CROでも幅広く臨床開発業務に携われるが,なぜ製薬企業の臨床開発職?1製薬企業ではなくCROの臨床開発職を志望する理由は?という逆のパターンもあります.
- 臨床開発職を仕事として選ぶ理由は?
- 臨床開発職として発揮できる能力・強みは?
いずれもあなたの考えを確認しており,
その考え方をどの角度から指摘しても「〜という理由から臨床開発職なのです」と答えられることがゴールです.
参考
研究職でなく臨床開発職を志望する理由はポジティブな内容で考えましょう.
・自分の〜という強みを活かせるから.
・〜という業務内容に魅力を感じるから.
・なんとなく研究を仕事にするのは違う.
・研究はもうお腹いっぱい.
当社の「臨床開発職」を志望する理由は?
これは自己分析の深度と企業研究の深度を絡めた問いです.
どんなに自己分析が深くできても,その内容を企業研究で得られた知識とリンクさせることができなければ選考を通過することは厳しいです.
自己分析時の質問例
- あなたの価値観と企業の価値観を比較
- 企業の方向性とあなたの考え(一致性)
- 企業の社員から得た業務内容と自己分析の結果を絡めて説明
「その企業じゃないとダメな理由」は企業研究から見えてきます.
そのダメな理由を自己分析の結果と関連させて説明できれば「それなら,うちの会社じゃないといけないね」と採用担当者を納得させることができます.
・パイプラインが豊富だからです.
・福利厚生・教育制度が充実しているからです.
・画期的新薬を生み出しているからです.
上記の内容はその会社でないといけない理由にはなりません.
貴社の説明会で社員の方より貴社であれば〜という業務に挑戦できることを伺いました.
私は仕事で〜ということに挑戦したいと考えており,私の強みを活かしつつ自身の能力を高めながら仕事をできるのは貴社しかないと考えています.
貴社が掲げる〜ということについても私の考えと一致しており・・・
その会社に関する事実と自身の考えなどをしっかりと関連させて説明できるとOKです.
あなたの研究に対する自己分析
この問いは研究に対する考え方や取り組み方を問うものです.
臨床開発職を目指す就活生の多くが理系修士であるため,通常は研究をメインに学生生活を過ごしてきているはずです.
その研究について,あなたをベースに説明できるか否かが問われます.
- その研究はあなたが選んだのか?
・その理由は? - 研究で工夫した部分は何か?
・それはあなたのアイデアか?
・その工夫の結果どうなったか? - あなたが考えるその研究の意義は?
- 研究へ取り組む姿勢は?
・なぜそんなに頑張ったのか? - 研究で得た能力をどう仕事に活かすか?
自分の研究テーマを説明できることは大前提ですが,その研究について「あなた」がどう取り組んできたかということはあまり考えたことがないと思います.
自己分析が不十分である場合は単なる研究紹介になってしまうため,あなたの取り組みについてしっかりと説明できるようにしましょう.
注意
具体例を交えながら自分の工夫点などを説明する際には注意が必要です.
研究内容にもよりますが院生の研究は専門的な内容となるので聞いている側は理解するのが大変です.
そのため,専門用語は置き換える,例え話を使うといった配慮をして説明することが必要です.2研究を頑張った就活生ほど陥りやすいため注意です.
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新薬の開発では様々な課題があり,上手くいかないことの方が多いです.
そのため,失敗時や上手くいかないときに,あなたがどのような手段で解決・乗り越えるかを見られることがあります.
- 過去の失敗経験は?
・その時にどう対処した?
・なぜそう考えた? - 上手くいかないことが続いた時,どう対処する?
・なぜそのように考える? - 失敗から何を学んだ?
・その経験を仕事でどう活かせる? - 気分転換では何をする?
失敗したこと自体に問題があるわけではなく,失敗が発生した時にどのように対処し,行動していくかがポイントです.
臨床開発職は責任ある仕事を任されることが多いため,そうした時に柔軟に対応できるか否かのポテンシャルが見られていると考えましょう.
自己分析結果と臨床開発職の繋がりは?
自己分析を十分に行い,その結果を臨床開発職と繋げることが大切です.
本当に臨床開発職として仕事をしたいのであれば,何らかの繋がりが見つかると思います.
繋げ方の理想は臨床開発職の業務や求められる人物像と照合して発見することです.
参考
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自己分析の結果をアウトプットする
これまでの方法は考えることがメインでした.
自己分析は考えるだけでは不十分であり,実際に自分の中で渦巻いている考えを外に出す(アウトプットする)ことが大切です.
その方法となる以下の2点を確認していきましょう.
- 文章化
- 口頭説明
「文章化」で自己分析内容をより強固に!
自己分析で得られた内容を文章で書き出します.
この作業によって得られるメリットは以下の点です.
- エントリーシートの作成に活用できる.
- 自身の考えが整理されていく.
- 先輩・友人などから客観的意見をもらえる.
自己分析した内容を文章にすることで新たな着眼点を見つけたり,他人の意見を聞くことができます.
特に他人の意見はとても貴重であり,自己分析の完成度を高めるには必須であると言えます.
「口頭説明」で自己分析を総仕上げ
これまでの対策の大部分は一人で行うものでしたが,ここで客観的意見を取り入れるため,友人や先輩に協力をお願いして対策を進めましょう.
- あなたのことについて「なぜ?」と問いかけてもらい,それに回答できるか.
- 本記事で紹介した問いかけの例を聞いてもらい,それに回答できるか.
- 回答内容にわかりにくい箇所などがないかチェックしてもらう.
- 相互に同じことをやってみて,友人の話し方や説明方法を参考にする.
実際に上記の内容をやってみると「自己分析ができている」という理解が甘かったことに気付くと思います.3少なくとも筆者はそう感じました・・・相手がいて,実際に口に出して説明すると難しいですよね.
口頭で説明するにはある程度の慣れが必要ですので,可能であれば複数回行えるといいでしょう.
まとめ
就活では「あなた」が何より大切であり,あなたをどれだけ売り込めるかがポイントです.
そのためには自己分析がとても大切です.
自己分析を精度高く,深く行うことは非常に労力がかかりますが,その分リターンも大きいためしっかりと頑張っていきましょうね!